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IT導入補助金2023

IT導入補助金は、業務効率化や労働生産性向上を目的として導入されるシステムにかかる経費の一部を国が補助するという事業です。2017年からはじまったサービス等生産性向上IT導入支援事業は、今回で7回目の実施となります。過去に補助金の交付を受けた企業であっても申請は可能ですので、ぜひ活用をご検討下さい。

IT導入補助金2023の概要

■IT導入補助金 募集枠の体系

IT導入補助金の募集枠は昨年度も実施された「通常枠」とインボイス制度への対応として新設された「デジタル化基盤導入枠」の2種類あり、それぞれの枠につき2つの類型が設けられています。また、情報セキュリティ事故や攻撃への対応として「セキュリティ対策推進枠」が2022年7月に新設されました。

■IT導入補助金2022からの変更点

通常枠では、補助下限額が引き下げられ、また、クラウド利用費が最大2年分補助されることになりました。

デジタル化基盤導入枠では、補助下限額が撤廃され、インボイス制度への対応のために、安価な会計ソフトを導入するといった場合でも活用しやすくなりました。

■A・B類型とデジタル化基盤導入類型の比較

類型名A類型B類型デジタル化基盤導入類型
補助対象
経費区分
ソフトウェア購入費、クラウド利用費(クラウド利用料最大2年分)、導入関連費ソフトウェア購入費、クラウド利用費(クラウド利用料最大2年分)、導入関連費、ハードウェア関連費
補助額5万円~150万円
(下限を引き下げ)
150万円~450万円50万円以下
(下限を撤廃)
50万円超~350万円
補助率1/2以内3/4以内2/3以内
主な補助対象業務プロセスの生産性を高めるソフトウェア複数の業務プロセスの生産性を高めるソフトウェア①会計・受発注・決済・EC機能を持つソフトウェア
(50万円超の申請の場合は、2機能以上が必要)
②ソフトウェアを利用するためのハードウェア
(PC、タブレット、POSレジ、券売機)
赤太字は2022年からの変更点
 複数社連携IT導入類型、セキュリティ対策推進枠は、昨年度と同様に実施される予定です。

ソフトウェアに含まれるプロセスについて

ソフトウェアの持つ機能によってプロセスが割り当てられています。
通常枠(A・B類型)で交付申請を行うには必要なプロセス数を満たしておく必要があります。

[A類型]
✔ 業務プロセス(共P-01~各業種P-06)のうち1種類以上を保有するソフトウェアを申請してください。
汎用プロセス(汎P-07)のみで申請することはできません

[B類型]
業務プロセス(共P-01~各業種P-06)と汎用プロセス(汎P-07)のうち4種類以上を保有するソフトウェアを申請してください。
複数のソフトウェアを組み合わせて申請し、要件を満たすことが可能です。
複数のソフトウェアを組み合わせて申請する場合、同じソフトウェアは1種類とカウントします。

■補助対象となる企業の業種と規模

中小企業(飲食、宿泊、卸・小売、運輸、医療、介護、保育等のサービス業の他、製造業や建設業等も対象)

製造業

資本金3億円以下
もしくは
従業員300人以下

卸売業

資本金1億円以下
もしくは
従業員100人以下

小売業

資本金5000万円以下
もしくは
従業員50人以下

旅館業

資本金5000万円以下
もしくは
従業員200以下

※補助対象となる企業の詳細は、IT導入補助金2023 公式ホームページでご確認ください。

事業全体の流れ

IT導入補助金は、IT導入補助金事務局より認可されたIT導入支援事業者との共同事業となります。
申請にあたっては、IT導入支援事業者にまずはご相談ください。

IT導入補助金2022の結果と2023年度の展望

通常枠における採択率(交付決定件数/申請数)は、およそ58%となっています。一方でデジタル化基盤導入枠では、採択率が80%を超えており、両者の採択率には顕著な差があります。インボイス制度の開始が2023年10月に迫っており、中小企業・小規模事業者におけるインボイス制度への対応を後押しするために、2023年度もデジタル化基盤導入枠の採択率は高い水準を維持すると思われます。

各類型における採択率
A類型58%
B類型50%
デジタル化基盤導入類型82%
IT導入補助金2022
交付決定一覧
※過去の、IT導入補助金2022公式Webサイトに遷移します。

交付申請するにあたり準備しておくこと

gBizIDGビズID)の取得

IT導入補助金2023の申請には、「gBizIDプライム」アカウント(ID・パスワード等)が必要となります。gBizIDを取得していれば、IT導入補助金の申請だけでなく、さまざまな行政サービスをオンラインで利用することができます。IT導入補助金の申請を検討している段階であってもgBizIDを取得しましょう。

gBizID
※デジタル庁のWebサイトへ遷移します。

  

SECURITY ACTIONの宣言

「SECURITY ACTION」は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する中小企業・小規模事業者自らが、情報セキュリティ対策に取組むことを自己宣言する制度です。 IT導入補助金2023の申請には、「SECURITY ACTION」の「★一つ星」または「★★二つ星」の宣言が要件となっており、交付申請作成時に宣言済みアカウントIDの入力を求め確認が行われます。

Security Action
※IPAのWebサイトへ遷移します。

  

みらデジ経営チェックの実施

IT導入補助金2023より、「みらデジ」における「みらデジ経営チェック」を交付申請前に実施した事業者であることが申請要件となっています。gBizIDプライムを利用して「みらデジ経営チェック」を実施してください。「みらデジ経営チェック」は、中小企業の皆さんの抱える問題を整理し、投資対効果の高いITツールを選定することに大いに役に立ちます。

みらデジ 経営チェック
※中小企業庁のWebサイトへ遷移します。

補助対象となるITツール ※2023年度登録申請中ITツール

■デジタル化基盤導入類型にオススメのITツール

業種ITツール種別ITツール名称ITツール概要
業種共通経費精算システム楽楽精算
(株式会社ラクス)
交通費・経費精算システム「楽楽精算」は、交通費、出張費、旅費、交際費などの経費精算業務における「申請⇒承認⇒精算」という一連のワークフローを全て電子化し、業務効率の改善や人的ミスの防止を実現します。自動仕訳機能に会計ソフト連携、振込データの作成など、経費精算業務のみでなく、経理担当者の業務を大幅に効率化する機能を取り揃えています。電子帳簿保存法、インボイス制度など、「楽楽精算」ひとつで法対応への準備が整います。
業種共通インボイス・
電子帳簿保存
invoiceAgent
(ウイングアーク1st株式会社)
現状の業務・システムの運用を大きく変えずにあらゆる取引の電子化が可能です。送る側も受け取る側も電子帳簿保存法に対応。インボイス制度の適格請求書の配信、受取、管理が可能です。
業種共通財務会計システム勘定奉行I 11
(㈱オービックビジネスコンサルタント)
経理の基本業務はもちろん会計情報の活用までできる、導入シェアNo.1の会計システムです!元帳・試算表といった財務視点の帳票はもちろん企業独自の視点を盛り込んだ会計レポートもボタンひとつで作成できます。また、業務担当者が行うべき業務の予定を登録しておくことで、やるべき業務をやるべきタイミングで自動通知します。

■A・B類型にオススメのITツール

業種ITツール種別ITツール名称ITツール概要
製造業生産管理システムGLOVIA smart PRONES
(富士通Japan株式会社)
「GLOVIA smart PRONES」は、複雑かつ高度化する製造業のお客様における基幹系業務の構築をより強力に支援する、中堅製造業向け生産管理システムです。
製造業図面/文書管理D-QUICK7
D-QUICK Cloud
(株式会社アイサイト)
紙資料をスキャンして作成したイメージファイル(Tiff、PDF)のページ編集、属性(インデックス情報)の入力支援、ファイル名の一括変更を支援するツールです。
卸売業青果仲卸システムいちばクラウド青果問屋
(株式会社東新システム)
「いちばクラウド青果問屋」は、青果卸、青果仲卸という特殊な要素の多い業務内容を的確に捉えたパッケージクラウドサービスです。多彩な専用機能、丁寧な導入コンサルテーション、マスタ整備サポート、的確なカスタマイズ対応、そしてすべての業務プロセスがシームレスに連携する一元管理により、生産性向上を強力に推進します。
宿泊業ホテルタブレットサービスvivuan -ヴィヴアン-
(ソレキア株式会社)
客室に設置されたタブレットを用いてインフォメーション(多国語対応)を行う事で客室内のペーパーレス化を実現しルームメイキングを簡易に行なえます。
メッセージ送信サービス、デジタルサイネージ、アラーム、世界時計などの機能が標準パッケージングされています。
ヘルスケア医療事務システムHOPE SX-S
(富士通Japan株式会社)
豊富な導入実績に裏付けされた医療事務システムです。 窓口業務、レセプト業務、日報・統計・月次業務などの医事機能をご提供します。充実したレセプト点検機能により、正確なレセプト請求をサポートします。
※上記以外のITツールも対応可能です。お気軽にお申し付けください。
※ITツールによっては、コンソーシアム経由での申請となる場合があります。

■参画済みコンソーシアム

ソレキアは、コンソーシアム(共同事業体)に参画し、豊富なITツールをご提案できる体制を整えております。

  • 奉行IT導入支援コンソーシアム(幹事社:株式会社オービックビジネスコンサルタント)
  • PCAコンソーシアム(幹事社:ピー・シー・エー株式会社)
  • SB C&Sコンソーシアム(幹事社:SB C&S株式会社)
    「SB C&S株式会社」は、BtoB分野における日本最大級のIT流通ビジネス事業者です。
    企業のデジタル化および労働生産性の向上に必要なITツールを会計/受発注/決済を中心に約40社のプロダクトから選択できます。
  • タイムプリズムコンソーシアム2021(幹事社:株式会社日本生工技研)
    「タイムプリズム」は、作業が適正な時間で行われているか、ムダ・ムラ・ムリな動作はないかなど作業の分析ができます。
    「見える化・可視化」をすることで、作業者が作業しやすい環境を構築することができます。 

IT導入補助金2023スケジュール

後期事務局受付分のスケジュールが追加となりました。

通常枠(A・B類型)1次締切分締切日04月25日(火)17:00交付
決定日
05月31日(水)17:00
2次締切分締切日06月02日(金)17:00交付
決定日
07月11日(火)17:00
3次締切分締切日07月10日(月)17:00交付
決定日
08月22日(火)17:00
4次締切分締切日07月31日(月)17:00交付
決定日
09月12日(火)17:00
5次締切分締切日08月28日(月)17:00交付
決定日
10月02日(月)17:00
6次締切分締切日10月02日(月)17:00交付
決定日
11月06日(月)17:00
7次締切分締切日10月30日(月)17:00交付
決定日
12月04日(月)17:00
デジタル化基盤導入枠
(デジタル化基盤導入型)
1次締切分締切日04月25日(火)17:00交付
決定日
05月31日(水)17:00
2次締切分締切日05月16日(火)17:00交付
決定日
06月21日(水)17:00
3次締切分締切日06月02日(金)17:00交付
決定日
07月11日(火)17:00
4次締切分締切日06月20日(火)17:00交付
決定日
08月01日(火)17:00
5次締切分締切日07月10日(月)17:00交付
決定日
08月22日(火)17:00
6次締切分締切日07月31日(月)17:00交付
決定日
09月12日(火)17:00
7次締切分締切日08月14日(月)17:00交付
決定日
09月19日(火)17:00
8次締切分締切日08月28日(月)17:00交付
決定日
10月02日(月)17:00
9次締切分締切日09月11日(月)17:00交付
決定日
10月16日(月)17:00
10次締切分締切日10月02日(月)17:00交付
決定日
11月06日(月)17:00
11次締切分締切日10月16日(月)17:00交付
決定日
11月20日(月)17:00
12次締切分締切日10月30日(月)17:00交付
決定日
12月04日(月)17:00
セキュリティ対策推進枠1次締切分締切日04月25日(火)17:00交付
決定日
05月31日(水)17:00
2次締切分締切日06月02日(金)17:00交付
決定日
07月11日(火)17:00
3次締切分締切日07月10日(月)17:00交付
決定日
08月22日(火)17:00
4次締切分締切日07月31日(月)17:00交付
決定日
09月12日(火)17:00
5次締切分締切日08月28日(月)17:00交付
決定日
10月02日(月)17:00
6次締切分締切日10月02日(月)17:00交付
決定日
11月06日(月)17:00
7次締切分締切日10月30日(月)17:00交付
決定日
12月04日(月)17:00

交付申請の流れ

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