冷凍･冷蔵倉庫内の温度情報をリアルタイムに監視

食品や医薬品などの冷凍・冷蔵品を倉庫で保管する際には、厳しい温度管理が要求されます。倉庫内の温度データや機器の稼働データをクラウド環境に送信し、リアルタイムにモニタリングすることで異常発生時における迅速な対応や異常発生の予防を実現します。

冷凍･冷蔵品保管業務における問題と課題

食品や医薬品、化学薬品といった冷凍・冷蔵品は、倉庫内の温度がわずかに変化しただけで品質が劣化してしまいます。そのため、倉庫内の温度は常に厳しく管理される必要があります。ドアの締め忘れによる急激な温度上昇などの異常をできるだけ早く察知し、即座に対策を講じることも損害の拡大を防ぐという観点から重要です。「安全・安心」への社会的な関心の高まりを背景として、依頼主は製造工程だけでなく、物流も含めたサプライチェーン全体におけるトレーサビリティ確保に取組んでいます。依頼主からビジネスパートナーとして選ばれ続けるには、積極的に情報開示を進めることで透明性を高め、依頼主やその先にいる消費者に対して説明責任を果たしていく必要があります。

［問題と対処すべき課題］

わずかな温度変化で
品質劣化してしまう

［問題解決の方向性］
倉庫内の温度情報の収集･
温度情報のリアルタイム監視

異常を確認するまでに
時間を要する

［問題解決の方向性］
異常発生時の即時警報発信

依頼主への説明責任が
十分に果たせていない

［問題解決の方向性］
温度情報などの各種データや
ドア開閉などのイベント履歴の記録

IoT機器によるシステム化で
冷凍･冷蔵品保管業務のお悩みを解決！！

冷凍･冷蔵倉庫温度管理システムの概要

倉庫内に設置したIoT端末が取得した温度データや機器の稼働データは、携帯電話網でクラウドサーバに送信・保管されます。クラウドサーバに保管されたデータは、インターネットを経由して閲覧可能です。クラウドサーバと携帯電話網を使用することにより初期費用・ランニングコストを抑えることができます。

［システム概要図］

システム導入による効果

倉庫内に取り付けたIoT端末から庫内温度などの環境情報をリアルタイムに収集することで、厳格な温度管理の実現に寄与します。倉庫内での異常が確認されると即座に関係者へ通知がなされ、損害の拡大を防止することができます。倉庫内の温度データやイベント履歴などの情報を依頼主へ公開することで、依頼主からの信頼を獲得し、長期的で安定的な関係構築に寄与します。

厳格な温度管理

倉庫内に取り付けられたIoT端末により、倉庫内の温度をリアルタイムに測定することができ、厳格な温度管理の実現に寄与します。目視による温度計測が不要となり、人的業務負荷を軽減します。また、記録漏れ・間違いなどのヒューマンエラーを撲滅します。

迅速な初動対応

規定以上の温度や温度上昇率が規定外になるなど倉庫内での異常が確認されると即座にメールやブザーなどで関係者に通知されます。異常発生から初動対応までのタイムラグをできるだけ少なくすることで、損害の拡大を防ぐことができます。

強固な信頼関係構築

倉庫内で商品が適切な温度管理のもと保管されていたかどうか情報公開を進めることで依頼主への説明責任を果たすことができます。透明性を高めることで、依頼主からの信頼をより強固なものとし、長期的で安定的な関係構築に寄与します。

倉庫業以外での利用シーン

自動車（冷蔵・冷凍トラック）での運送の場合であっても、各種データの収集やモニタリングすることが可能です。